金持ちは財産が殖えれば殖えるほど、もっと殖やそうと躍起になり金に汚くなるというたとえ。「灰吹き」は、煙草盆に付属している吸い殻を捨てる筒をいう。
〔類〕金と痰壺(たんつぼ)は溜まるほど汚い/金と塵(ちり)は積もるほど汚い/川濁らざれば太らず/吝(しわ)ん坊と灰吹きは溜まるほど汚い/掃き溜めと金持ちは溜まるほど汚い
〔出〕歌舞伎(かぶき)・碁風土記魁升形(ごふどうきせんてのじようせき)
〔会〕「あれだけの大金持ち、畑もいっぱい持っているっていうのに、あれっぽちの土地の値段を粘ってつり上げるなんてね」「金持ちと灰(はい)吹きは溜(た)まるほど汚いってやつだね」