人間の幸福と不幸は、より合わせた1本の縄の表裏のように、交互に来るものである。災いが転じて福となり、福が転じて災いとなることがあるもので、人の知恵で計り知ることはできないというたとえ。
〔類〕吉凶は糾える縄の如し/人間万事塞翁が馬/良い事の後は悪い/楽は苦の種 苦は楽の種
〔出〕史記(しき)
〔会〕「世の中は分からないもんだね。角の家に車が飛び込んで、たいへんな騒ぎだったけど、多額の弁償で、左前の商売が持ち直したんだって」「まったく、禍福は糾(あざな)える縄の如(ごと)しだね」