(1)衰弱しきったものが、ふたたび栄えることをいう。
(2)元来、あり得ぬことが奇跡的に起こるたとえ。
(3)お世辞で言葉を飾り、人をたぶらかすことをいう。
〔類〕枯れたる木にも咲く花 煎(い)り豆(まめ)に花(はな) 仲人の口は枯れ木にも花
〔出〕(1)歌舞伎(かぶき)・傾城仏の原(けいせいほとけのはら)
(2)梁塵秘抄(りょうじんひしょう)
(3)曹植(そうしょく)・七啓(しちけい)
〔会〕「今年のあの選手のバッティングは好調だね。ひょっとすると首位打者だぜ」「ここ3、4年は不振続き。もう年だし引退かと思ったけど」「ああ、まったく枯れ木に花ってやつかな」