(馬を駆け回らせて戦場で立てた軍功をいうところから) 人のために物事をまとめ、走り回ることをいう。むかし中国で漢が天下を統一したとき、高祖は蕭何(しょうか)の功を厚くねぎらったが、ほかの功臣は「戦場で苦労したことがなく、ただ議論していただけの蕭何をなぜ厚遇するのか」と、不満を述べたという故事にもとづく。
〔類〕汗馬の労をとる/犬馬の労
〔出〕韓非子(かんぴし)
〔会〕「おい、みんなよく聞け。社長が今回のプロジェクトの成功を喜んで、われわれの汗馬の労をねぎらってくれるそうだ」「へえ、金一封でも出るのかね」「まさか。あのけちの社長だぜ」