知らずにすませておけば、なんでもなかったようなことも、見たり聞いたりすれば、あれこれ心を悩まさざるをえないことになるというたとえ。聞くも見るも、すべて煩悩の種であることをいう。
〔類〕聞けば聞き腹
〔対〕知らぬが仏
〔会〕「母さん、おれまた見合いの相手から断られちゃったよ。理由が思い当たらないんだ。直接会ってみようかな」「やめなさい。聞けば気の毒 見れば目の毒よ。相性が悪かったと思っているのがいちばんよ」