(雉も甲高い声をあげて鳴かなければ、居場所を知られることもなく、撃ち殺されることもなかったろうというたとえから) 不必要なことを発言したばかりに、みずから災いを招くことをいう。
〔類〕口は禍の門/鳴く虫は捕まる/物言わじ父は長柄の橋柱
〔出〕歌舞伎(かぶき)・五十三駅扇宿附(ごじゅうさんつぎおうぎのしゅくづけ)
〔会〕「あいつ、取引先から出入り禁止を食らったんだってね」「うん。冗談のつもりで社長の私生活のことをぺらぺらしゃべったんだって。雉(きじ)も鳴かずば撃たれまいに。常識をわきまえないやつだよ、まったく」