他人ごとだからといって安心していると、いつ自分の身に降りかかってこないとも限らない。人間の運命は予測できないものであるから、他人の災難を自分に起こったこととして受け止め、戒めよという教訓。
〔類〕青柿(あおがき)が熟柿(じゅくし)を弔(とむら)う/今日は人の身 明日は我が身/人の事は我が事
〔出〕保元物語(ほうげんものがたり)
〔会〕「おい、小竹さんが女房に逃げられたらしいよ。あんなに仲がよかったのになあ」「あなたももう少し夜遊びを控えたら。昨日は人の身 今日は我が身よ」「おいおい。怖いこと言うなよ」