癖のある馬にも乗り方があるように、人間も一癖ぐらいある人のほうが、使いよう一つで役に立つことがあるというたとえ。
〔類〕蹴(け)る馬も乗り手次第/癖なき馬は行かず/名馬に癖あり
〔対〕沈香も焚かず屁もひらず
〔会〕「社長、宇野君の採用の件ですが、彼はちょっとわが社の社風に合わないのでは……」「癖(くせ)ある馬に能ありっていうだろう。無難な人選をしているから、おとなしい社員ばかり増えて。会社の将来を担うのはああいう男だ」