(毛を吹き分けて隠れた疵を探し出すように) 人の欠点をむりに探し出すことをいう。あるいは他人の欠点を暴いて、かえって自分の弱点をさらけ出すことにたとえる。
〔類〕垢(あか)を洗って痕を求む/痒(かゆ)くない所を掻(か)く/藪をつついて蛇を出す
〔出〕韓非子(かんぴし)/漢書(かんじょ)
〔会〕「営業の滝山君は、交通費を10円ごまかしまして、これは横領ではないかと」「またかね、竹内係長。毛を吹いて疵(きず)を求めて、なんのメリットがあるのかね」「いえ、私としては……」「他に仕事はないのかね。まったく」