世間では小さな家から火事を出すことが多いように、つまらない問題だと思って軽視していると、とんでもない大きな事件に発展することがあることをいう。同時に日ごろはどこといって目立たぬ人が、予想もできないような大事件を起こすことがあるというたとえ。
〔類〕禍(わざわい)は下から
〔出〕仮名草子(かなぞうし)・悔草(くやみぐさ)
〔会〕「新製品にクレームがついて、返品の山だって。原因はなんだ」「それが、このネジの強度がほんの少し足りなかったそうで。大したことはないと思って」「まさに小家から火を出すか。すぐに対策を練れ」