(紺屋は白い生地を紺(こん)に染めるのが商売であるが、それが白いままの袴を着けているというので) 他人のことにかまけて、自分の専門技術が役に立たないことをいう。転じて、人には口やかましくいうが、自分のこととなると、からきしだめな人間をいう。
〔類〕医者の不養生/学者の不身持ち/髪結いの乱れ髪/椀(わん)作りの欠け椀
〔出〕随筆(ずいひつ)・骨董集(こっとうしゅう)
〔会〕「知り合いにスポーツ医学の大家がいて、スポーツ健康法とか、スポーツ食事学とか、とにかくよく知ってる」「へえ、一度会ってみたいな」「その彼がジョギングで足を捻挫(ねんざ)したんだ。とんだ紺屋(こうや)の白袴(しろばかま)さ」