(猿は自分の尻が赤いのも知らずに、ほかの猿たちの尻を見て笑うところから)自分の欠点や短所に気づかずに、他人を嘲笑(ちょうしょう)することの愚かさをいう。
〔類〕不身持ちの儒者が医者の不養生を謗(そし)る/目糞鼻糞を笑う
〔出〕浄瑠璃(じょうるり)・愛染明王影向松(あいぜんみょうおうようごうのまつ)
〔会〕「他人の言うことをよく聞け、が口癖の部長。部下の言うことには、まるで耳を貸さないそうよ」「猿(さる)の尻笑(しりわら)いもいいとこだ」