(「文殊」は知恵をつかさどる菩薩(ぼさつ))一人ではよい知恵が浮かばなくても、三人が集まって相談すればよい知恵も出てくるというたとえ。
〔類〕片手で錐(きり)は揉(も)めぬ/三人寄れば師匠の出来
〔対〕三人寄っても下衆(げす)は下衆
〔出〕歌舞伎(かぶき)・船打込橋間白浪(ふねへうちこむはしまのしらなみ)
〔会〕「三人寄れば文殊の知恵というけど、前回のアイデア会議は不作だった」「3人でだめなら、今回は10人、いや30人でやりましょうよ。グッドアイデアでしょ、部長」「きみね」「はい」「きみはもう出席しなくていいよ」