役に立ちそうにもない物を買ってきて、それをえさに、自然に役に立つものが集まるのを待つことをいう。むかし中国で、日に千里走るという駿馬(しゅんめ)を1000金の値で買いに出た臣下の者が、すでに死んだ馬の骨を500金であがなってきた。これを見て怒った王に他の家来が、「死馬の骨にすら500金を投じたと世間が聞いたら、かならず生きた名馬を献じる者が現れましょう」と言った。果たして1年もたたぬうちに、3頭もの駿馬が王のもとに集まってきたという故事による。
〔出〕戦国策(せんごくさく)
〔会〕「古着なんか買って、あなたお金に困ってるの」「と思うでしょ。じつはね、こういうの着てると、みっともないからってママやパパがお金くれるの。死馬の骨を買うっていうわけよ」