本質をゆるがせにして枝葉末節ばかりをたいせつにすることをいう。中国の漢の時代に、火災を予防するために竈(かまど)の火の出口を外に曲げそらせ、薪(たきぎ)も片づけておくように布令されたが、予防策を献じた者は表彰されず、かえって額にやけどして人命を救った人間が表彰されたという故事による。
〔出〕漢書(かんじょ)
〔会〕「近ごろの人は壁紙がどうの、出窓がどうのって、うわべばっかり。大工としちゃあ物足りねえな」「焦頭爛額上客(しょうとうらんがくじょうかく)となるとでもいいますか、目につくところばかり気になるんでしょうね」