雀はちゅんちゅん跳びはねて歩き回るが、その癖は生涯変わらない。幼いころや青年時代の習慣は、年を取っても抜けないことをいう。人間の踊りは主として道楽のなせるところであろうが、年を取っても浮気や道楽の癖は直らぬことにたとえる。
〔類〕頭禿(は)げても浮気はやまぬ/狐(きつね)は毛皮を変えても性質は変わらぬ/三つ子の魂百まで
〔出〕俳諧(はいかい)・毛吹草(けふきぐさ)
〔会〕「また爪(つめ)をかんでる。早くそんな癖を直しなさい。雀(すずめ)百まで踊り忘れずっていいますからね」「大丈夫だよママ。100歳になったら、歯なんか抜けてるもんね」