水の流れが澄んでいるときは冠の紐(ひも)を洗い、流れが濁っているときは足を洗うということで、世の中の政治がうまくいっているあいだは中央に出て官に仕え、乱世になったときは、隠遁(いんとん)して政治にかかわることをやめることをいう。時勢の移り変わりに応じた生き方をするたとえ。
〔出〕楚辞(そじ)
〔会〕「おまえの会社、倒産しそうなんだって……。そんなとこやめちゃえよ」「いや、あの社長には、ずいぶん目をかけてもらったからな」「滄浪(そうろう)の水清(す)まば以(もっ)て纓(えい)を濯(あら)うべしだ。もっと器用に生きろよ」