損害を恐れているようでは、商売人としての資格はなく、ある程度の損失を覚悟しなければ、大きな利益を上げることはできぬことをいう。
〔類〕損して得取れ/損して利を視(み)よ/損と傷は癒え合う/損は儲けの始め
〔出〕俚言集覧(りげんしゅうらん)
〔会〕「この話は魅力的だけど」「何か、不安なことでも」「いまひとつ、あんたが信用できない」「それくらいの危険を恐れているようじゃ、りっぱな商売人にはなれませんよ。いいですか、損せぬ人に儲(もう)けなしです」