(「大義」は国家に対して民の行うべき道) 大義のためには、肉親の情をも犠牲にすることにたとえる。中国の春秋時代、衛の桓公(かんこう)を殺害した州吁(しゅうく)が、親友の石厚と陳(ちん)の国に出かけたとき、石厚の父の石さく(せきさく)が使いを出して、この2人は国に反逆した者であるからといって殺させたという故事による。
〔出〕春秋左氏伝(しんじゅうさしでん)
〔会〕「社長、いくらなんでもクビにしたりしないよね。だって社長はぼくのパパなんだから」「このばか息子が。会社に大損害を与えよって」「許して。お願い」「大義親(しん)を滅すというが、今回だけは許してやるか」「わあ、ラッキー」