盾には表と裏の二つの面があるように、物事にはすべて両面がある。一面だけを見ることをせず全体をよく見て、価値を判断せよという教訓。西欧の昔話に、道で出会った二人の騎士が、それぞれ盾の片面だけを見て、これは金製だ、いや銀製だと問答し、あわや決闘に及ぼうとしたとき、もう一人の騎士が通りかかって、よく見ると一面が金製で、一面は銀製だと決着をつけたという故事による。
〔出〕西欧故事(せいおうこじ)Look at both sides of the shield.の訳。
〔会〕「彼女と結婚するぞ」「なんだ、突然」「彼女こそ理想の女だ」「まあ落ち着け、昨夜はじめて会ったばかりだろう。盾の両面を見よというじゃないか」「大丈夫、しっぽなんか生えていなかったから」