知っている人もいない旅先では、ついはめを外して、普通ならできないようなことを平気でやることが数多くある。それは自分の良心に対して、恥ずべきものであることをいう。
〔類〕後は野となれ山となれ/旅の恥は弁慶状
〔対〕立つ鳥後を濁さず
〔出〕滑稽本(こっけいぼん)・箱根草(はこねぐさ)
〔会〕「海外では、つい気が緩むんだろうね。所かまわずに大騒ぎする人たちがいる」「まったく、日本人の悪い癖だよ。旅の恥は掻(か)き捨てなんて」