断固として行えば、鬼でさえこれを避けようとすることをいう。本来は中国の趙高(ちょうこう)が、皇太子の廃立を画策したときに言った言葉であるが、現在ではよい意味に用いられる場合が多い。
〔類〕進み立つ方に障りなし/成敗は決断にあり/断ずべくして断ぜざれば却(かえ)ってその乱を受く
〔出〕史記(しき)
〔会〕「おれが法学部に行くこと、おやじはどうしても反対なんだ」「代々医者だからなあ、おまえの家。でも、断じて行えば鬼神も之(これ)を避くっていうぜ」「ああ。学問の自由は憲法で保障されているんだぞ」「よし、その意気だ」