少量のものでも積もり積もって、山のようになることをいう。どんなに些細(ささい)なことでも、おろそかにしてはならぬことにたとえる。
〔類〕雨垂れ石を穿つ/砂長じて巌となる/人跡繁(しげ)ければ山も窪(くぼ)む/土積もりて山となる
〔出〕大智度論(だいちどろん)
〔会〕「そんな細かい仕事をこつこつやっても、もうけは知れてるだろう」「塵(ちり)も積もれば山となる。大きな財産を築いた人も、こうして努力したものさ」