曲がっている牛の角を直そうとして、牛を殺してしまうことをいい、少しの欠点を改めようとして、全体をだめにすることにたとえる。
〔類〕枝を撓(たわ)めて花を散らす/下手な治療は病気より悪い/磨く地蔵鼻を欠く
〔出〕竹斎物語(ちくさいものがたり)
〔会〕「あなた。最近浩二がね、ろくに勉強もしないで機械いじりに熱中してるの」「いいじゃないか。あんまり口うるさく言うと、角(つの)を矯(た)めて牛を殺すようなことにもなりかねないぞ。まだ小学生なんだから、やりたいことをやらせておけ」