(「箕」は竹などで編んだ穀物を選別する道具) 細かく爪の先で拾い集めたものを、箕で大量にこぼしてしまうことから、苦労して少しずつ集めたものを、いちどきに使い果たすことをいう。
〔類〕針で掘って鍬で埋める/枡で量って箕で零す/耳掻(みみか)きで集めて熊手(くまで)で掻き出す
〔出〕諺苑(げんえん)
〔会〕「まいったなあ、満貫かよ。こつこつためた点棒が、いっぺんに飛んでいく」「へへへ。せいぜい爪(つめ)で拾って箕(み)で零(こぼ)してくださいね、っと」「くそっ。こうなったら役満ねらいだ」