ほんとうのねらいは別のところにあり、人々の目を一時欺くことをいう。天正10年(1582)明智光秀(あけちみつひで)が中国地方の毛利攻めに参加したとき、突如として進路を変え、「敵は本能寺にあり」と叫んで、主君の織田信長(おだのぶなが)の宿舎である京都の本能寺を襲い、信長を討ち取ったという故事による。
〔類〕十王が勧進も食おうがため/敵本主義
〔出〕日本外史(にほんがいし)
〔会〕「谷口のやつ、いくらハンバーガーが好きだからって、毎日食べてりゃ飽きるだろうに」「違うんだよ。お目当ては店の女の子。敵は本能寺(ほんのうじ)にありってことさ」