悪いことをした人間は、天罰を受けてかならず処罰されることをいう。天の法網は広く、その網の目は粗いように見えるが、悪人を逃すようなことはけっしてないというたとえ。
〔類〕親の罰と小糠雨(こぬかあめ)は当たるが知れぬ/天に眼/天網逃れ難し/罰は目の前
〔出〕老子(ろうし)/魏書(ぎしょ)/五灯会元(ごとうえげん)
〔会〕「あの火事になったビル、大きな被害になった原因は、建設会社の手抜き工事だったらしいよ」「やたらにもうけてたからな、あの会社。でも、天網恢々(てんもうかいかい)疎にして漏らさずってことか」