明るい灯火を慕って寄ってくる夏の虫は、けっきょくは火のなかに飛びこんで死んでしまうことから、自分から進んで危険や災難に飛びこもうとすることをいう。
〔類〕愚人夏の虫飛んで火に入る/手を出して火傷(やけど)する/飛蛾(ひが)の火に入る如(ごと)し/我と火に入る夏の虫
〔会〕「おっ、来た、来た。ポケットの財布をあんなに膨らませて。飛んで火に入る夏の虫とは、あいつのことだな」「アルバイトでがっぽりもうけたらしいからな。今日はたっぷりごちそうになろうぜ。あいつ、酒飲むと気が大きくなって太っ腹になるからさ」