釣り落とした魚は、きわめて大きく見えることから、一度手に入れかけた物を失ったときは、ほんの些細(ささい)な物でも、一段と惜しく思われることをいう。
〔類〕逃がした物に小さいはない/逃げた猪(いのしし)は大きく見える/逃げた鯰(なまず)は大きく見える/釣り落とした魚は大きい
〔出〕西欧故事(せいおうこじ)It was always the biggest fish I caught that got away.の訳。
〔会〕「おまえの彼女、大日本工業の社長の娘だったんだって」「ああ、逃がした魚は大きいよ。でも、大日本工業といったらうちのライバルだろう。はじめから結ばれぬ運命だったのかもな」