戦わずして逃げるのは卑怯(ひきょう)そうに見えるが、終局において勝利をおさめればよいことをいう。困難に直面したときは一時身を退いて、保身をはかるのが得策であることにたとえる。
〔類〕三十六計逃げるに如かず/逃ぐるが一の手/逃ぐるをば剛の者
〔出〕鼠小紋東君新形(ねずみこもんはるのしんがた)
〔会〕「いいか、打ち合いになったら、おまえの負けだ。相手のパンチをよけて、逃げまくれ。こちらは逃げるが勝ちの作戦だ」「はあっ、はあっ。でも、コーチ。1ラウンドから逃げてばかりですよ」