いったん岸を離れたら途中で舟を降りることができないように、ひとたびかかわりをもつようになったからには、途中で身を引いたりすることはできぬことにたとえる。
〔類〕騎虎の勢い/乗り掛かった馬/乗り出したる舟/渡りかけた橋
〔出〕浮世草子(うきよぞうし)・好色五人女(こうしょくごにんおんな)
〔会〕「悪いな。おれの仕事なのに、こんな夜中まで手伝ってもらって。もう先に帰っていいぜ」「乗り掛かった舟だ。全部片づくまで付き合うよ」