河川や湖沼などを背にする決死の陣立てのことで、これ以上、一歩も退くことも許されぬ絶体絶命の態勢で事に当たることにたとえる。中国の漢の武将・韓信(かんしん)が趙(ちょう)の軍隊を相手に戦ったとき、地形的に有利な山上を捨て、故意に川を背にした不利な場所に陣を移動させて、決死の覚悟で敵に当たらせ大敵を撃破したという故事による。
〔類〕一か八か/糧(かて)を捨て舟を沈む/釜(かま)を破り舟を沈む/河を渡り舟を焼く
〔出〕史記(しき)
〔会〕「あさってのフランス語の追試、パスしなかったら留年だよ。こうなったら、今日、明日は徹夜で試験勉強だ」「まさに、背水の陣ね。いつも授業をサボってるからよ」