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(「秀」は麦の穂の伸びるさま) 国が滅亡したことを嘆くことをいう。中国の殷(いん)の時代、紂王(ちゅうおう)の暴虐をいさめた賢臣の箕子(きし)が、殷の滅んだのち、旧都の跡を通りかかって麦の穂が伸びているのを見、「麦秀でて漸々たり」とうたって嘆息したという故事による。
〔類〕亡国の嘆 〔出〕史記(しき) 〔会〕「おのれ、わが正規軍が城を空けてるすきに、かくも領土を蹂躪(じゅうりん)しおって……。で、将軍のご指示は」「それどころではありませぬ。麦秀の嘆に気も狂わんばかりでおられる」
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