(「傾蓋」は車を止め衣笠(きぬがさ)を傾けること) お互いに白髪(しらが)頭になるまで付き合っても、打ち解け合うことができないなら、知り合ったばかりの人と同じであり、道行く途中で出会って話をしただけで、心から打ち解けられる人もあるのに、というたとえ。
〔類〕傾蓋旧の如し/傾蓋の友
〔出〕史記(しき)
〔会〕「わしが隠居したら、小林君に店を任せるからな」「あら、てっきり創業以来働いている岸さんかと思ってたわ」「白頭新(はくとうしん)の如(ごと)く傾蓋故(けいがいこ)の如(ごと)し、付き合った時間なんか関係ない。岸とはどうもやり方が合わん」