(「ひ蜉」は大形の蟻(あり)) 図体の大きな蟻が、自分の力も考えずに大木を揺すり動かそうとするたとえ。自分の力量や身の程をわきまえず、大それたことをたくらむことをいう。
〔類〕蟷螂の斧
〔出〕韓愈(かんゆ)
〔会〕「お父さん、あの子が盆栽の鉢、割っちゃったらしいわよ。さっき、接着剤でくっつけてたのよ」「ひ蜉(ふ)大樹を憾(うごか)す。大それたことを考えたものだな。すぐ謝ればいいのに」