丸くて滑らかな瓢箪で、ぬるぬるした鯰を押さえようとしても、捕らえどころがないことから、要領を得ないことにたとえる。
〔類〕鰻(うなぎ)に荷鞍(にぐら)/蓴菜(じゅんさい)で鰻繋(つな)ぐ/提灯(ちょうちん)で鰻を押さえる/提灯で餅搗(もちつ)く/瓢箪鯰
〔出〕俳諧(はいかい)・世話尽(せわづくし)
〔会〕「どう、パパに言った」「それが、日曜はゴルフに行くだの、朝は用事があるだの、うまく逃げられるのよ」「瓢箪(ひょうたん)で鯰(なまず)を押さえるようなものね。分かったわ。ママがちゃんと念を押しとくから」