火から逃れようとして、水でおぼれ死ぬことをいう。一つの災難をうまく乗り切ったものの、別の災難のためにさんざんの目に遭うことにたとえる。
〔類〕牛を避けて水に陥る/前門に虎(とら)を防ぎ後門に狼(おおかみ)を進む/前門の虎 後門の狼
〔会〕「どうしたんだ。ズボンがずぶぬれじゃないか」「そこの角を曲がったところで、自転車が飛び出してきてさ、うまくよけたと思ったら、右足がどぶのなかさ」「火を避けて水に陥るだな、文字どおり」