(「夫子」は、むかし中国で、師や賢者をさした敬称) その人自身が、自分のことを自分で述べるという意味である。中国の孔子が弟子の子貢に、君子としての実践すべき道として、「憂えず、惑わず、懼(おそ)れず」の三つをあげ、どれも自分にはできないことばかりだといったところ、「いや、この三つこそわが師がご自身で実践しておられるところです」と述べたという、「論語」の記述による。
〔出〕論語(ろんご)
〔会〕「典子さんから見た理想の男性は」「やせてて、背が高くて、口数の少ない人ね」「夫子自ら道(い)う。それ、旦那(だんな)のことだろ」