一度でも蛇にかまれたことのある人は、道に落ちている朽ち縄を見ても、蛇ではないかと恐怖することをいう。一度ひどい目に遭うと、似た物を見ただけで恐れることにたとえる。
〔類〕羹に懲りて膾を吹く/熱湯で火傷(やけど)した猫は冷水を恐れる/舟に懲りて輿(こし)を忌(い)む
〔会〕「やけに渋滞してるな」「検問さ。この前もう少しで大惨事になりそうだったからな」「だからって何もここまで……」「蛇(へび)に噛(か)まれて朽(く)ち縄(なわ)に怖(お)じるってわけよ」