自分の命を捨てる覚悟で物事に当たれば、はじめて活路が開け、成功する道もおのずからできてくることをいう。水におぼれかかったとき、へたにあがけばいよいよ深みにはまりこむが、ひとたび運を天に任せて身をゆだねると、浮き上がることができる。
〔類〕皮を斬(き)らせて肉を斬り 肉を斬らせて骨を断つ
〔出〕歌舞伎(かぶき)・敵討噂古市(かたきうちうわさのふるいち)
〔会〕「おれ、事業で失敗しちゃってね。もう死ぬしかないよ」「待て待て、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれっていうし、命懸けで頑張れば、こんどはきっとうまくいくさ」