昔は剣として使われていたものが、もう菜切り包丁としてしか使えないことをいう。若いときは優れた仕事をしていた人も、年を取った今となっては、役に立たないことにたとえる。
〔類〕昔の長刀(なぎなた)今の菜刀/昔は肩で風を切り今は歩くに息を切る
〔対〕昔操った杵柄
〔出〕浮世草子(うきよぞうし)・好色一代女(こうしょくいちだいおんな)
〔会〕「昔はどこの会社でもそろばんを使っていたのに、このごろすっかり見ないね」「昔の剣今の菜刀で、今はそろばんより電卓の時代ですから」