目は毛筋ほどのことも見逃さないのに、自分の睫は見ることができないように、他人のことにはよく気がつくが、自分の短所についてはまるきり分からないことをいう。
〔類〕目で目は見えぬ指で指はさせぬ
〔出〕史記(しき)
〔会〕「ぼくはね、もう課長の横柄な態度が我慢できないんだよ」「でもなあ、おまえもけっこう横柄なとこあるぜ。まあ、目は毫毛(ごうもう)を見るも睫(まつげ)を見ずって、なかなか自分のことは分からないと思うけどな」