子供を教育するには、環境がたいせつであることをいう。中国の春秋時代、孟子(もうし)の母は、最初、墓所の近くに住んでいたが、孟子が葬儀のまねばかりするのを見て、こんどは市場の近くに引っ越した。ところが、こんどは商人のまねばかりする。そこで3度めは、学校の近くに引っ越し、やっと安堵(あんど)したという故事による。
〔出〕古列女伝(これつじょでん)
〔会〕「子供の教育にはやっぱり環境がいちばん重要だと思うんですよ。うちの子もこちらの学校に来てから、見違えるように勉強するようになりましたもの」「ええ、孟母(もうぼ)三遷の教えのとおり、環境はとってもたいせつですね」