何をするにも、成果があがるまでには長い年月が必要であることをいう。桃や栗は植えてから3年、柿は8年かかって実を結ぶという。この下の句として「梅は酸いとて十三年」「梅は酸い酸い十八年」「枇杷(びわ)は九年で生りかねる」「枇杷は九年で登りかね梅は酸い酸い十三年」「柚(ゆず)は九年」「柚は遅くて十三年」「柚のばかめは十八年」などという。
〔出〕浮世草子(うきよぞうし)・浮世親仁形気(うきよおやじかたぎ)
〔会〕「思えばうちの女房にプロポーズしてから結婚の話がまとまるまで3年も待たされたよ」「へへえ、桃栗(ももくり)三年柿(かき)八年、努力の成果がやっと実ったってわけね」