(「犂牛」は、まだら牛) たとえ貧しい家の生まれであっても、りっぱな才能の持ち主でさえあれば、世間がほうっておくはずはなく、かならず世に出てくる人材となることをいう。孔子が、貧しい家に生まれた仲弓を牛にたとえて、まだら牛の子でも、赤毛で角の形さえよければ、犠牲として神殿に供えられるのだ、と言ったという故事による。
〔出〕論語(ろんご)
〔会〕「私が三流大学出身だから専門職につかせてもらえないのよ」「そんなことないわ。沖さんて、あなたと同じ大学の先輩でしょ。今、大活躍してるじゃない。犂牛(りぎゅう)の喩(たとえ)もあることだし、あきらめちゃだめよ」