対立している両方の言い分に義理立てすれば、自分の立場はなくなることをいう。あいだに入って、苦渋をなめることにたとえる。
〔類〕彼方立てれば此方が立たぬ/両方よいのは頬冠(ほおかぶ)り
〔会〕「江口さんには学生時代からずいぶんよくしてもらった。松山さんのことは尊敬してる。その2人が対立してるんだから困ったよ」「両方立てれば身が立たぬ。2人のあいだをうろうろしていてもこうもりみたいだし、まいったね」