(「驥」は駿馬(しゅんめ)、「櫪」は厩(うまや)) 年老いた駿馬が、厩舎(きゅうしゃ)に伏せているというので、かつての英雄も年老いて、不遇に泣いている様子をいう。また、「老驥櫪に伏すとも千里の志」と続けて、年老いた駿馬は、厩舎につながれていても、なお千里を走る志を捨てていないことをいい、英雄は年老いても、志を高くもって覇気を失わないことにたとえる。
〔類〕老驥伏櫪
〔出〕曹操(そうそう)・碣石篇(けっせきへん)
〔会〕「この写真の軍服の人、ハンサムねえ」「それ、おじいちゃんよ。今でこそ、寝たり起きたりだけど、昔は顔も頭も学校一で、軍隊でもずいぶん手柄を立てたらしいわ」「老驥櫪(ろうきれき)に伏すってわけか。時は残酷だなあ」