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一途だがしゃべりが不自由なために、絵師の修業を積んでも、いっこうに一門の証(あかし)である名字をもらえずにいる。結果を出そうと気ばかり焦るものの、師匠からも絵師としての手柄を立てなければ名字はやれないと一喝され、絶望の淵へ落とされる。ところが、死を決意して、手水鉢(ちょうずばち)に描いた最後の絵が裏まで貫通するという奇跡が起こり、めでたく名字を与えられる。『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』(1719年初演)。
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