1975年にソニーが発売した、家庭用VTRの一方式。正式名称は、ベータマックス方式。輝度信号の記録トラック間に隙間なく音声信号を書き込む、すなわち、ベタ書きすることが名前の由来。ダイナミック・レンジの広さや少ない回転ムラなど、技術的には高い評価を得ていた。しかし日本ビクターのVHS方式と市場を争い、画質も音質も勝っていたにも関わらず、現在はほとんど見かけなくなってしまった。最大記録時間が短い上にテープに録画時間を表記しない方法をとったこと、他の電気メーカーとの連携に失敗、流通経路やソフト供給の展開において、後塵を拝したことなどが原因と言われる。