JR線の運転手になりきり、本物を忠実にデジタル処理した風景の中を疑似運転するゲームソフト。発売はタイトー。97年3月にゲームセンターに登場、家庭用ゲーム版は12月に発売され98年9月までに100万本を売る大ヒットとなった。時刻表通りに運転し、ホームにピタリと着くことが目的で、遅れたり位置がずれると持ち時間から減点される。ソフトは山の手線、東海道本線、新幹線など、路線・車種ともに次々と増えてシリーズ化されている。より本物に近い操作感が味わえる専用コントローラーも品薄状態。支持層は小学生から40代以上までと幅広く、新たな層を発掘した。同様のゲームで、「トレインシミュレーター」(ポニーキャニオン)、「鉄道運転シミュレーション」(小学館)なども出た。鉄道ファンは昔から多いが、ゲームがいっそう思いを刺激したのか、鉄道模型ファンが増え、廃線の文化的価値が上がり、JRの就職人気が高まるなどの現象が現れている。